新型コペンの中で特に人気の高いコペンセロ。
旧型コペン(l880k)のデザインを継承して、ヘッドライトとテールランプが愛くるしい丸目。ローブのちょっと怒っているようなデザインには魅力を感じなかったけれど、丸目のセロが出てから新型コペンの購入を検討を考えている方もいらっしゃるのでは?
また、新型コペンの新車納期は「約3〜4ヶ月」と遅いことで評判ですが、実際に、ダイハツディーラーさんのお話では、2015年にセロが出てから、新型コペンの納期が遅くなり始めたとのことです。
ちなみに、私は、新型コペンローブS(mt)の黒色に乗っています。
新型コペンには、
- ベースグレード
- Sグレード
の2つのグレードがあり、新車価格差として約20万円の価格差があります。
コペンのような趣味車にとって、「20万円」という価格差は、微々たるものかもしれませんが、とはいえ、決して安い買い物ではありませんから、ベースグレードとSグレードをどっちを購入すると、より満足度が高くコペンライフを楽しめるのか、購入の際の材料に成ると思います。
いちおう私は、今のコペンローブSの購入前に、ダイハツディーラーでベースグレードの方のコペンローブにも試乗しました。両グレードの新型コペンローブを試乗した経験をふまえ、
「今、私が改めて新型コペンを購入するならどっちを買うか」
という視点で、両グレードのメリット、デメリットを購入後のカスタムなど、コペンライフを将来的な長い目で見た上で書いてみたいと思います。
目次
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ベースとSグレードの価格差20万円の違いとは?

まず、ベースグレードとSグレードの車体価格20万円の内訳ですが、
- シートヒーター付きレカロシート(座席)
- ビルシュタインショックアブソーバー(足回り)
- MOMOステアリング(ハンドル)
詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
>> 人気の丸目!新型コペンセロとセロSの違いは何?価格差は?
また、ベースグレードとSグレードの装備の違いから来る価格差20万円について、実際の価格でなく、「体感価格=20万円以上の価値を感じるか」を独自の感覚として各装備ごとに表現してみました。
>> 新型コペンセロとセロSのグレード価格差「20万円」は高いか安いか?
新型コペンは「カスタム」を楽しむ一面もある
新型コペン(ローブ、セロ、エクスプレイ)は、
- シート→フルバケットシートに交換する
- マフラー→ストレートマフラーに交換する
- ハンドル→MOMOステアリングに交換する
- スポイラー(エアロ)を取り付ける
など、購入後に「カスタムすることの選択肢」が多くあり、カスタムをして、自分好みの世界に1つだけのコペンに仕上げる、という楽しみが残されています。
実際に、あなたも既にユーチューブ動画などで、コペンのツーリングやオフ会の様子を拝見されて気付かれたことかと思いますが、あちこちをカスタムされて、1台1台個性のあるコペンに仕上げられているオーナー様が多いと思います。
また、ネットで「新型コペンのカスタム」を検索してみると、D-SPORTさんや、テイクオフさんなどのサードパーティーから新型コペン用の社外カスタムパーツも多数販売されていますね。
シートを交換予定ならベースグレードで十分

新型コペンを購入後にシートを交換予定であれば、ベースグレードを購入するのがコスパが高いと思います。
なぜなら、ベースグレードと、Sグレードの20万円の価格差で、最も実用的な価値を体感していて、満足度の高いのは、シートヒーター付きのレカロシートだから。
シートを交換する目的としましては、
- 着座位置を下げてアイポイントを下げて、よりスポーティーな走りを楽しみたい
- フルバケットシートが好き
- デザインを自分好みにしたい
などがあるかと思います。中でも、「アイポイントを低くする」というのは、視線と路面との距離が近くなり、加速時に体感速度が速く感じるので、コペンでスポーティーな走りを1.5倍ほど楽しめるのも事実です。
ホンダのS660は、新型コペンよりも更に着座位置(アイポイント)が低くなっており、スポーツ仕様になっていますが、新型コペンにおいても、
- フルバケットシートへの交換
- スーパーローダウンシートレール(約60mmのアイポイントを下げる)
この2つを組み合わせれば、S660と遜色ないアイポイントが低い車独特のスポーティーな乗り味、加速の臨場感を楽しむことができます。
la400kコペンに適合するフルバケットシートは
- レカロ
- D-SPORT
- BRIDE
などメジャーなシートメーカーから販売されています。
ビルシュタインはおまけ程度
Sグレードの新型コペンに装着されているビルシュタインダンパーですが、実際に標準ローブとの乗り味を比較してみても、体感できるほどの性能差は感じませんでした。
足回りに関しては、標準コペンでも硬めのセッティングがされているので、「ビルシュタインをはいているから」という過度な期待は禁物。20万円の価格差を最も感じにくかった装備。
MOMOハンドルは好み

MOMOステアリングのハンドリングや、運転していると目に入る「MOMO」が高めてれる気持ち的な問題において、MOMOステアリングは、私にとっては魅力的なアイテム。
もし、ベースグレードのコペンローブを購入したとしても、ハンドルはMOMOステアリングに交換していたでしょう。
純正のMOMOステアリングのいいところは
- エアバッグが装備されている(安全面)
- ステアリングスイッチ(ナビ操作ボタンがハンドルについている)
この2点です。
ただ、この点に関しては個人の好みの問題。
ノーマルで乗るならSグレードがおすすめ

カスタムの楽しみがあるのがコペンですが、私は基本的にドノーマルで乗る予定です。(ホイールやアルミペダルカバーなどのドレスアップはしましたが)
といいますのも、特に今のコペンローブS(MT)に不満を感じていません。全体としてまとまりのある仕上がりになっていると思います。
マフラーの形も排気音もダイハツオリジナルのチューニングをされていて気に入っていますし、レカロシートやMOMOステアリングも実用性はもちろんインテリアとして好みです。
標準ローブであれば、
- レカロバケットシートに換装
- ダイハツ純正MOMOステアリングに換装
この2点のカスタムをしていたと思いますが、もしやるとなるとシート換装だけで20万円を超えてしまうでしょう。シートヒーター付きのレカロフルバケに換装するならなおさらです。
ノーマルの純正レカロシートにはシートヒーターも付いていますから、後付けカスタムを考えるとコスパの高い装備内容になっていると思いますね。
逆にカスタム重視ならベースグレード

- マフラー
- シート換装
- スポイラー取り付け
- 少しグレードの高いアルミホイール
など、新型コペンをカスタム前提で購入するならベースグレードを購入すれば、Sグレードとの差額の20万円で、カスタムを存分に楽しめるという考え方もできます。
特にシート換装を前提であれば、Sグレードを購入する必要性がありませんね。
20万円あれば、マフラー交換や、それなりのレベルのホイールを選べたり、ライトカスタムには十分すぎるくらいの軍資金になり、自分好みのコペンに仕上げる事ができると思います。
希少性
私は、今乗っているコペンローブS(mt)が仮に現役を終えたとしても、売却することはせずにコレクションとして保管しておこうと考えています。
それくらい「軽自動車で電動オープン」のコペンは世界的に見ても唯一といっていいくらい珍しい存在だからです。日本の車の歴史に、コペンのような車があった、という事実を歳をとった時に、思い出としてでだけでなく、目の前で実感したいから。
ただ、売却を前提にリセールバリューを考慮に入れてコペンを購入される方もいらっしゃると思います。
要は、「売る時にいかに高く売れるか」
中古車の買取で高く売却できる要素として
- 希少性(珍しさ)
- 人気度
があげられます。
私はコペンローブS(mt)購入後もグーネットやカーセンサーなどの中古車情報サイトを見て、コペンの在庫数や相場価格をたまに確認していますが、Sグレードの新型コペンは本当に情報量が少ないです。
また、Sグレードの新型コペンを見つけても、約8割型がCVTばかり。
MTモデルは、探すのが本当に大変。また、新型コペンはローブ、セロともに新車登録から3年経過した車でも値落ち幅が少ない。たとえば、新型コペン(ローブ、セロ)の3年落ちの走行距離3万キロ未満の中古車で、乗り出し価格180万円台といったところ。(セロはローブより数万円高い印象)
数年後、コペンの中古車相場がどのようになっているかなんて分かりませんし、MTモデルに関しては、セロよりローブの方が人気が高い可能性もあるので一概に「リセールバリューを考えるなら、どのグレードが得なのか」は分かりませんが、今現在のコペン中古車相場を見る限り、一般的には、セロS(MT)が「人気かつ希少性」があるグレードなのかなと思います。
まとめ
新型コペンのベースグレード、Sグレード、どっちを購入すると、購入後長い目で見た際に満足感が高まるのか、「カスタム」という視点から、様々なケースを想定して考えてみました。
カスタムの際に「特にシートを換装する予定があるかどうか」がグレード選びの1つの基準になるのかなと思います。
ほぼドノーマルで、スポーティーさを感じたいならSグレード。カスタムに重点を置いているなら、標準グレードといったように。
もちろん乗り心地に関しては、標準もSグレードも大差ないので、標準グレードをドノーマルで乗るという選択肢も十分にアリだと思います。
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